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円安×株高の今、不動産は「売り時?買い時?」

不動産市況

中野 治

筆者 中野 治

宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー®️・古家再生投資プランナー®️・一級建物アドバイザー
20年以上の経験を活かし、住宅購入や不動産、資産運用、ライフプランに関するアドバイスを提供。初めての不動産売却や物件購入、借り換えを検討中の方に寄り添った提案が得意。セミナーやブログを通じて、不動産や資産形成に関する情報を発信中。

日経平均最高値と金利から読む不動産市場

日経平均株価が再び過去最高値を更新しました。
AI関連銘柄への期待、海外資金の流入、そして円安。
市場は熱気を帯びています。

一見すると「景気が良い」という話に見えますが、実際にはもう少し複雑です。

いま起きているのは、単なる株高ではなく、

「円安」「グローバルマネー」「低金利」が同時に動いている状態

そしてその影響は、不動産市場にも確実に波及しています。

今回は、

“円安 × 株高 × 金利”

という視点から、
いま不動産をどう考えるべきかを整理してみたいと思います。


なぜ今、日本株はここまで強いのか

今回の日経平均上昇には、いくつかの構造要因があります。

まず大きいのは、やはり円安です。

円安になると、日本企業は海外で利益を出しやすくなる。
輸出企業にとっては追い風です。

しかし、もっと重要なのは、

「海外投資家から見た日本の安さ」

ドルベースで見ると、
日本株も、日本の不動産も、数年前より割安に映る。

つまり現在の株高は、

“日本が強い”というより、“日本が安く見えている”

という側面も大きいのです。

さらに今回は、AI・半導体関連銘柄への期待も相場を押し上げています。

世界中でAI投資競争が進む中、日本企業にも資金が流入している。

つまり今の市場は、

「国内景気」だけではなく、世界の金融市場と直結している状態

なのです。


金利は静かに動き始めている

ここで見落とされがちなのが、金利です。

日本は長く超低金利を維持してきました。

しかし最近は、

・マイナス金利解除
・長期金利の上昇
・住宅ローン金利の先高観

など、「金利が上がる前提」で市場が動き始めています。

もちろん、世界的に見れば日本の金利は依然として低い。

ただ重要なのは、

“今低い”ことではなく、“今後上がる可能性”

不動産は借入との関係が非常に強い資産です。

つまり金利が上がると、

購入可能価格そのものが変わる。

これは市場にとって大きな意味を持ちます。


不動産市場で起きていること

この株高・円安の流れは、不動産にも確実に影響しています。

特に都心部では、

「日本国内の需給」だけでは価格が決まらなくなり始めています。

海外投資家、海外ファンド、富裕層マネー。

そうしたグローバル資金が、東京の不動産市場に流れ込んでいる。

結果として、

・土地価格の高止まり
・建築費の上昇
・収益不動産の利回り低下

が起きています。

これは単純な“バブル”というより、

「世界基準で日本の不動産価格が再評価されている」

とも言える状態です。


今は「売り時」なのか?

これは物件によります。

ただ、少なくとも現在は、

“売却しやすい市場”

であることは間違いありません。

特に、

・都心
・駅近
・用途変更余地がある
・流動性が高い

こうした物件には、しっかり買い手が存在しています。

重要なのは、

「高く査定されること」ではなく、
“実際に成約する市場があること”

数年前と比較すると、売却環境はかなり良い。

これは現場感覚としても強く感じます。


「買い時」なのか?

こちらもそう単純ではありません。

価格だけ見れば、決して安い市場ではない。

しかし、ここで重要なのは、

「価格」より「借入環境」

もし今後さらに金利が上がれば、

・月々返済額
・投資利回り
・購入可能額

は大きく変わります。

つまり現在は、

“価格は高いが、資金調達コストはまだ低い”

という、かなり特殊なタイミングなのです。

これは裏を返せば、

「低金利で取得できる最後の局面」

になる可能性もあります。


これから起きるのは「選別」

最も重要なポイントをみていきましょう。

今後の不動産市場は、

「全部上がる時代」から、
“選ばれる物件だけが強い時代”

へ移行していく可能性があります。

すでに地域によって顕著にみられるようになってきています。

強いのは、

“街との関係性を持てる不動産”

たとえば、

・再生余地がある
・用途変更できる
・地域との接点を持てる
・小さくても個性がある

そうした不動産は、今後も価値を持ちやすい。

一方で、

「ただ新しいだけ」
「代替性が高いだけ」

こういった不動産は、競争が厳しくなっていく可能性があります。



不動産は“金融商品”になったのか

もともとそういった側面はあります。

株価、為替、金利。

いまの不動産市場は、金融市場と強く接続しています。

しかし不動産には、株とは違う特徴があります。

それは、“地域性” です。

最終的には、

「この街で、どう使われるか」

が価値を決める。

だからこそ、不動産は単なる投資対象ではなく、

「人と街の関係をつくる装置」

にもなり得るのです。


日経平均最高値更新というニュースを見ると、市場の熱狂に目が向きます。

しかし現場では、

・建築費高騰
・人手不足
・金利上昇圧力
・エリア間格差

も、静かに進行しています。

だからこそ、

「なんとなく持つ時代」ではなく、
“どう活かすか”を考える時代

売却も、購入も、再生も。

単なる相場観ではなく、

“その場所が、これからどう選ばれるか”

を考える必要がある。

もし、

「今動くべきなのか」
「この物件には可能性があるのか」

気になることがあれば、ぜひご相談ください。

市場だけではなく、
街との関係性までをみながら、最適な選択肢をご提案します。

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